貴方のご冥福を心からお祈りいたします。

さていきなりとんでもないタイトルから始まりましたが、「今日の映画」のコーナーです。
最近は休みのたびに映画観に行ってる気がしますが、今日はやっと、前から観に行きたかった「イキガミ」を観てきました!!
もうほとんどの映画館で上映終了してて、今日行ったキャナルユナイテッド・シネマでももはや16:00からの1回のみしかやってなかったんですが、いやギリギリで観に行けてよかった〜!!ホントにいい映画でした!!(^^)


国民に「死」の恐怖を植え付け、「生命の価値」を高めることが、国家の繁栄に繋がるとする「国家繁栄維持法」。
その法律の下で、全国民は小学校入学時に「国繁予防接種」を受けることが義務付けられており、1000人に1人の確率でその注射のアンプルに「ナノ・カプセル」が仕込まれ、18歳〜24歳までの間にそのカプセルが決められた日時に肺動脈内で破裂し命を奪われる。
その国繁死亡者に、政府より発行される死亡予告証(通称「逝紙=イキガミ」)を配達する仕事をする藤本を通して、国繁死亡者とその周りにいる人々の「最期の24時間」の人間ドラマが描かれるという映画です。


本編では3人の国繁死亡者が登場しますが、いやマジで感動した!!
特に最初の友の為に最期の瞬間まで歌ったストリートミュージシャンの話と、最後の盲目の妹の為に自分の角膜を移植してもらおうとする兄の話にはとにかく感涙!!
やっぱこういうとんでもない状況で描かれる、人間ドラマがいいんだよね〜。(^^)
ありえない設定だけど、細かい背景までしっかり描いてあって、ちゃんとそういう法律を成立させてるのがすごい!!
でも国民も普段はフツーに生活できてるとこみると、国繁死はここの国民にとっては、ある意味病死みたいな感じで認識されてるのかな?心のどこかでは「まさか自分が」的な感覚というかね。
あなたの死は国家の礎になります。」とか言われても、全然嬉しくないし、名誉でも何でもないしね。(^^;


生きるとはなんだろうか?」最期の24時間を自分の為、自分の大切な人の為に必死に生き抜いた若者達の命のドラマ。
自分に逝紙が届いたらどう生きるだろうかとか、そんなベタなことを本気で考えさせられる、濃い作品!!
もう上映してるとこ少ないだろうけど、超オススメです!!